児玉研究室@東北大天文教室
Kodama Labo @ Tohoku University

 
GRACIAS-ALMA: Galaxy Resolved Anatomy with Co Interferometry And Submm observations with ALMA
 
 


MAHALO-Subaruで選出した遠方銀河団と一般フィールドの輝線銀河に対して、ALMAの高い解像度で分子ガスおよびダスト連続光を観測し、遠方星形成銀河を空間分解し、銀河の中でどのようにガスが分布し、そこからどのように星が作られているのか、またその環境依存性はどうか等を明らかにしようというプロジェクト。ALMAの初期運用から開始している
 ALMA観測で測定される分子ガス量と近赤外分光観測で測定されるガスの重元素量とから、化学進化モデルを使って解析し、形成途上銀河における星の形成史およびガスの流出入の歴史を探るプロジェクトも行なっている。
 "GRACIAS"はアルマ望遠鏡があるチリの言葉(スペイン語)で「ありがとう」の意味。MAHALO-Subaruと対をなしている。

 

z=1.5にある銀河団(XCS2215)をアルマ望遠鏡によって観測し、17個の銀河からCO(2-1)輝線を検出した。銀河団の中心部を避けるように存在しており、環境効果によって分子ガスが枯渇していることを示唆している(Hayashi, M., Kodama, T., et al., 2017, ApJ, 841, L21)。

 
 

HSTとALMAで見た遠方の星形成銀河。各銀河、左から3色合成図、HSTのIとHバンドの画像、ALMAの870μmの高解像と低解像の図。各図の赤いコントアは870μmの高解像図をコピーしたもの。ALMAで見たガスおよびダストは非常にコンパクトである事が分かる(Tadaki, K., Genzel, R., Kodama, T., et al., 2017, ApJ, 834, 135)。

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