児玉研究室@東北大天文教室
Kodama Labo @ Tohoku University

 
PISCES: Panoramic Imaging and Spectroscopy of Cluster Evolution with Subaru

 

 


すばる望遠鏡のユニークな主焦点可視光広視野カメラ(Suprime-Cam)を用いて、遠方銀河団(0.4<z<1.6)のパノラマ観測を行い、次に可視分光装置(FOCAS)や近赤外分光装置(MOIRCS)を用いてフォローアップ観測を行い、銀河団自体の集団化とその過程で銀河に作用する環境効果などを解明するプロジェクト。すばる望遠鏡の共同利用開始当初(2000年)からスタートし、これまでに完了しており、現在は次世代のさらに視野の広い主焦点カメラ(HSC; Hyper Suprime-Cam)を使った銀河団サーベイ(HSC-HSC)へと移行している。すばる望遠鏡の他の追随を許さない圧倒的なサーベイ能力を活用した独創的なプロジェクトである。
 

すばるの主焦点カメラ(Suprime-Cam)で撮影した、今から70億年前の宇宙(z~0.8)にある銀河団の中央部分の拡大図。赤やオレンジ色の銀河の複数の塊が北東(左上)から南西(右下)方向にチェーン状に連なって存在しており、銀河の塊が寄せ集まって銀河団が形成されてくる様子を捕らえている(Kodama et al., 2005, PASJ, 57, 309)。

 
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