SWIMS-18:Superb Wide-field Imaging Multicolour
Survey with 18 Filters on SWIMS
東京大学がチリに建設中のTAO (Tokyo Atacama Observatory) 用に新しく開発された近赤外撮像分光装置SWIMSに、多数の中間帯域フィルターと狭帯域フィルターを搭載し、二色同時観測および広視野の恩恵を受けて、近赤外線領域で大規模な超多色撮像観測を行うプロジェクト。z<5までのバルマーブレイク銀河やペアフィルター等によって輝線銀河(Hαおよび[OIII])をz<3.3まで捕らえる事ができる。HSCの狭帯域撮像とも連携している。SWIMSはチリのTAOが完成するまではハワイのすばる望遠鏡に取り付けられる。チリに移送後も40%の観測時間が日本のコミュニティーの共同利用に供出される。
SWIMSに搭載された多くのフィルターの透過曲線。
SWIMS-18サーベイで使用する9枚の中間帯域フィルターの仕様一覧。またそれぞれがスペクトルの特長を捕らえる銀河の赤方偏移を示す。
SWIMS-18が使用する、6枚の狭帯域フィルターの仕様一覧。Hyper Suprime-Cam (HSC)の狭帯域フィルターとのペアリング(同じ銀河からの違う輝線を捕らえる)や、それぞれのフィルターで観測可能な既知の銀河団も示されている。